新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染急拡大を踏まえると、どんなポジションを取るべきかと顧客に助言を求められる時、アンドルー・スリモン氏ははっきりとこう言う。「景気回復に備えよ。すぐにだ」。
モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントで約75億ドル(約8200億円)の資産運用を統括するスリモン氏は、1年のこの時期に一時的な景気不振は珍しくないと語る。今後、「人々はもう少し楽観的な姿勢に転じる」と予想する。これは新型コロナ関連の懸念で売り込まれている株式銘柄にとって良い前触れだ。金利も数カ月以内に底打ちし、10-12月(第4四半期)に再び上向く可能性があるという。
インタビューでスリモン氏は「最も痛手を受けた株式、すなわち景気循環株やエネルギー株、経済再開銘柄に機会がある。これらは最も落ち込んだ分野だ」と語った。
同氏はカジノやクルーズ船、飲食店、劇場関連株に買いを入れている。また、コロナ禍の最悪期のように実店舗やショッピングモールから再び消費者の足が遠のくとの懸念を背景に打撃を受けた不動産投資信託(REIT)も選好している。
さらに、市場は将来を見据えているとし、公益企業などディフェンシブ銘柄や最高値圏に近いハイテク株を買い上げ続けるべきではないと言及。「現在、そこに機会はない」と述べた。スリモン氏は今年のピークから20-30%下げた銘柄に注目している。
「第4四半期に『変異株の感染拡大が収束したので私は楽観的だ』と誰かに言われたら、『それなら10月ではなく8月にこうした銘柄を買うべきだっただろう』と私は答えるだろう」とスリモン氏は語った。
原題:
Morgan Stanley’s Slimmon Says Buy Reopening Before Too Late (1)(抜粋)
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