23日の米株式相場は反発。経済指標が好調な内容となり、景気回復に弾みがついていることが新たに示唆された。一連の企業決算も注目された。
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S&P500種株価指数は金融や素材を中心に、業種別指数の大半が上昇。小型株の指標は主要指数を上回るパフォーマンス。テスラやアップルなど大型株も堅調だった。ハネウェル・インターナショナルや アメリカン・エキスプレス(アメックス)、 インテルは1-3月(第1四半期)決算を受けて売られ、ダウ工業株30種平均の伸びを抑えた。
この他、消費財大手 キンバリー・クラークの1-3月決算では売上高が急減し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を背景とした特需が終わりを迎えたことが示唆された。一方、油田サービスのシュルンベルジェは原油需要の緩やかな回復で、年内を通じて国外での事業活動が増えるとの見通しを示した。
米経済指標は、新築一戸建て住宅販売が3月に急増し、2006年以来の高水準となった。製造業・サービス業全体の活動を示す指数は4月に過去最高水準に達した。
クリアブリッジ・インベストメンツの投資ストラテジスト、ジェフ・シュルツ氏は「米経済が引き続き正しい軌道上を進んでいるのは明確だ」と指摘。「景気モメンタムの継続に市場はこの先注目していく。バリュー株やシクリカル銘柄への物色に向かう一段と持続的な動きの始まりだ」と述べた。
S&P500種は前日比1.1%高の4180.17。ダウ平均は227.59ドル(0.7%)高の34043.49ドル。ナスダック総合指数は1.4%上昇。ニューヨーク時間午後4時34分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.56%。
外国為替市場ではドルが主要10通貨に対して全面安。世界各国・地域の購買担当者指数(PMI)など堅調な経済指標が好感され、 ユーロなどの通貨が買われた。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%低下。ニューヨーク時間午後4時35分現在、ドルは対円で0.1%安の1ドル=107円89銭。ユーロは対ドルで0.7%高の1ユーロ=1.2097ドル。
ニューヨーク原油先物相場は続伸し、約1週間ぶりの大幅高となった。週間ベースでは1.6%の下落。新型コロナウイルスに関しては欧米で明るい兆しが見られる一方で、インドなどで状況が悪化を続けており、市場の楽観を抑制した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は、前日比71セント(1.2%)高い1バレル=62.14ドルで終了した。ロンドンICEの北海ブレント6月限も71セント上昇し、66.11ドル。週間では1%近く下げた。
ニューヨーク金相場は続落。強い米経済指標を受けて世界経済の回復期待があらためて高まり、米国債利回りが上昇。金利の付かない金への投資意欲が減退した。バイデン米大統領がキャピタルゲイン増税を提案するとのブルームバーグ報道に対しては、前日の株式相場に動揺をもたらしたものの、金市場の反応は薄かった。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、前日比0.2%安い1オンス=1777.80ドルで終えた。
原題: Small Caps Lead Stock Gains on Solid Economic Data: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Slips Amid Positive Economic Data; Euro Up: Inside G-10(抜粋)
Oil Posts Weekly Loss With Market Facing Patchy Demand Rebound(抜粋)
Gold Erases Gains as U.S. Data Refuels Recovery Optimism(抜粋)
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