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バイデン米大統領は25日、新政権が掲げる１兆9000億ドル（約197兆円）規模の経済対策案について、民主党だけで成立を図る道筋を排除しないものの、共和党も関与した超党派の合意を目指し、対策案の練り直しに向けた協議の用意があることを明らかにした。
バイデン大統領は記者会見で、「私には交渉の用意がある」としながらも、「時間が最も重要であり、いいとこ取りや一つか二つの項目だけ選び出すのは乗り気でないと言わざるを得ない」と発言した。
バイデン大統領（１月25日）
Photographer: Kevin Dietsch/UPI/Bloomberg
ホワイトハウスは前日、超党派上院議員16人や中道派議員で構成する下院超党派グループの指導者らと経済対策案について電話協議を行っていた。
米政権、経済対策で与野党議員と協議－1.9兆ドルの規模に懐疑論 (2)
バイデン氏は、プロセスは始まったばかりだと指摘。ただ共和党議員からは、昨年末に9000億ドル規模の経済対策が成立したばかりである点を踏まえ、１兆9000億ドルという規模はあまりにも巨大かつ性急だとの反発が出ている。一部の民主党議員からも政権案の規模の根拠については疑問が呈されている。
３月半ばまでの議会通過目指す
シューマー民主党上院院内総務は25日これより先、新型コロナウイルス禍に対応する追加経済対策案を３月半ばまでに議会で通過させたい考えを明らかにした。前回の経済対策で延長された失業給付の特例措置が失効するタイミングとなる。
米経済対策案、３月半ばまでの議会通過目指す－民主シューマー氏 (1)
民主党のシューマー上院院内総務
写真家：Stefani Reynolds / Bloomberg
また、ホワイトハウスのサキ報道官は同日、失業保険給付の延長措置が失効する「財政の崖」が３月に待ち構えていることを理由に「この経済対策案を前進させる緊急性が米国民にはある」と指摘。「ワクチン配布の資金が十分でなくなる局面にぶつかることになる」とも述べた。
ここにきて３月の議会通過のスケジュールが浮上している背景には、民主党が上院で「財政調整措置」と知られるプロセスを使う可能性が高まっていることがある。このプロセスを使えば、同党だけの単純過半数で法案を可決させることができる。
バイデン氏は、民主党が上院で「財政調整措置」を使うかどうかはシューマー氏とペロシ下院議長に委ねるとしている。
共和党のコリンズ上院議員は24日のディーズ国家経済会議（ＮＥＣ）委員長との電話協議後、超党派グループとして一段と的を絞った対策案を求めていく方針だと明らかにしていた。
原題： Biden ‘Open to Negotiate’ on Stimulus, Seeks GOP Backing (1)、 Schumer Aims to Pass Fresh Covid-19 Relief Plan by Mid-March (2)（抜粋）
(新たな内容を盛り込んで更新します)
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