中国湖北省武漢市を中心に肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染が拡大している問題で、京都市在住の20代女性の中国人留学生から同ウイルスが検出されたことが30日、分かった。武漢に渡航歴があるという。京都府内での感染の確認は初めて。
京都府によると女性は16日から22日まで武漢市に里帰りし、せき症状のある人に接触した。22日に日本に戻ったが、その時点でせきや発熱はなかった。23日にせきの症状が出たあとは自宅静養し、マスクを着けて1回外出した。28日に38度台の発熱があり医療機関に救急搬送された。肺炎の症状はなく軽症で、入院せず帰宅した。30日に国立感染症研究所で同ウイルスの陽性反応を確認した。現在は体温37・2度から37・5度で、せきは継続している。
30日の府の会見によると、女性は一般のアパートで1人暮らしをしており、現時点で濃厚接触者は把握していない。発熱時は普通の救急医療機関を受診、医療関係者で症状のある人は確認されていない。
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2020-01-30 11:45:45Z
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