9月12日(火)、第10回となる2023年度「料理レシピ本大賞 in Japan」の受賞作が発表されました。
「料理レシピ本大賞」は、出版社各社がエントリーした料理レシピ本に、書店員と料理専門家が「わかりやすく作りやすい」「日本の食文化や食育に貢献できる」「おいしい、お客様に薦めたいと感じる」などの基準で投票し、得票数で受賞作を決定するものです。
【料理部門】【お菓子部門】の2部門があり、【料理部門】には大賞、準大賞、入賞のほか、部門内ジャンル賞として「こどもの本賞」「エッセイ賞」「コミック賞」、特別選考委員が一次選考通過作品の中から選んだ1作品に授与される「プロの選んだレシピ賞」が設けられています。
また、今年は料理レシピ本大賞10周年記念として、「ニュースなレシピ賞」も加わっています。その年のニュースや世相が反映されたキーワードを考慮し、料理レシピ本コーナーの盛り上げにつながるような著者・本を顕彰するものです。エントリー作品すべての中から、事務局分科会と朝日新聞社にて作成する選考基準をもとに、一次選考、最終選考を経た2点が選定されました。なお、大賞受賞作品との重複はありません。
第10回(2023年度)「料理レシピ本大賞 in Japan」
料理部門 大賞『やる気1%ごはん』
料理部門の大賞に輝いたのは、まるみキッチンさんの『やる気1%ごはん』です!
「誰でも簡単につくれる」をモットーにした話題の「テキトーレシピ本」。“作るのがめんどくさいけどおいしいものは食べたい……”、“買い物がしんどい”といった料理に関する労力を最小化しています。
掲載されているメニューは、鶏肉、豚肉、牛肉、魚介類、野菜、丼、刺身、パン、パスタ、うどん、デザートまでを完全網羅した500品! 食材ごとにレシピを掲載しているので、冷蔵庫にある食材でその日の料理を決めることができる、とても便利なレシピ本です。
料理部門 準大賞『JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方』
準大賞は、JA全農広報部監修で、野菜をおいしく食べるテクニックや保存の知恵などが満載の『JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方』です。
本書は、「新玉ねぎはレンジで7分蒸し!」「小松菜は冷凍保存が便利」など、野菜を食べたくなる簡単レシピや便利な保存方法などを日々発信している全農広報部のX(旧・Twitter)が、初めて書籍化されたもの。全農公式の投稿と料理家のレシピを組み合わせることで、さまざまな野菜の豆知識やレシピを網羅的に紹介しています。
食材ごとに掲載されているので、「この野菜、どうやって食べたらいいのかな?」と悩んだときにも便利な一冊です。
プロの選んだレシピ賞『ミニマル料理』
- ミニマル料理
- 著者:稲田俊輔
- 発売日:2023年02月
- 発行所:柴田書店
- 価格:1,760円(税込)
- ISBNコード:9784388063611
「プロの選んだレシピ賞」を受賞したのは、「いかに少ない食材とシンプルな調理法でおいしい料理をつくるか」がテーマの『ミニマル料理』です。
料理人、飲食店プロデューサーである著者の、「そのレシピ、どこまでシンプルにできる?」「以前は家で作るのがあたり前だったあのおかず、現代向けに作るなら?」という思考実験から生まれた85のレシピを紹介。「30分チキン」「ミニマル麻婆豆腐」「(ひとつの材料)だけスパ」など、X(旧・Twitter)で大きな話題を呼んだ料理もブラッシュアップされたうえで掲載されています。
こどもの本賞『パンどろぼうのせかいいちおいしいパンレシピ』
「こどもの本賞」には、柴田ケイコさんの人気絵本『パンどろぼう』に登場するおいしそうなパンを作ることができるレシピ本、『パンどろぼうのせかいいちおいしいパンレシピ』が選ばれました。
基本の生地で作る食パンから、しろくまパンや、メロンパン生地を使ったかめパンなどのかわいい動物パン、ハード生地のフランスパンまで、まるで絵本から飛び出したようなパンのレシピがたくさん紹介されています。
写真とかわいいイラスト付きで、子どもから大人まで、誰もが『パンどろぼう』の世界感を楽しみながらパン作りができます。
エッセイ賞『10品を繰り返し作りましょう』
一生役立つ料理術が詰まった、ウー・ウェンさんの『10品を繰り返し作りましょう』がエッセイ賞を受賞しました。
料理で大事なことは、まず10品をレシピを見ずに作れるようになること。ウー・ウェンさんは「10品をきちんと作れるようになれば、100品だって作れます」といいます。
本書には、毎日のご飯をシンプルな材料で、とびきりおいしく作る魔法のようなコツがたくさん紹介されています。材料も道具も最小限で作りやすく、季節の野菜でアレンジができるので、一度覚えてしまえばレパートリーは無限大です。
コミック賞『疲れた人に夜食を届ける出前店』
コミック賞を受賞したのは、『泣きたい夜の甘味処』で第9回料理レシピ本大賞コミック賞を受賞した中山有香里さんの「癒しレシピシリーズ」第2弾の『疲れた人に夜食を届ける出前店』です。
鮭茶漬け、ハムエッグ丼、ポトフ、マカロニグラタン、肉うどんなど、たっぷり46の夜食レシピつき。仕事で疲れて癒しが欲しいあなたに、ユニークでかわいいキャラクターたちが美味しいごはんをお届けします。
STORY
とある町の片隅で、クマがはじめた夜食の出前店。従業員はサケ、ゴリラ、ネコ。
物語が進むにつれ、怖そうだけど心優しき魔王、かわいいけど粗暴な天使、引きこもりの吉村、甘いもの好きな部長などが加わって…。
いつも頑張っているあなたが、温かいごはんを食べてこの1週間を乗り越えられますように。(KADOKAWA公式サイト『疲れた人に夜食を届ける出前店』より引用)
お菓子部門 大賞『とんでもないお菓子作り』
- とんでもないお菓子作り
- 著者:江口和明
- 発売日:2022年11月
- 発行所:ワニブックス
- 価格:1,540円(税込)
- ISBNコード:9784847072444
お菓子部門の大賞に輝いたのは、YouTube登録者数20万人を誇る人気パティスリー「DEL’IMMO(デリーモ)」のショコラティエ・江口和明さんの初の書籍『とんでもないお菓子作り』です。
誰でも失敗せずに美味しく作れるというレシピは、全工程写真付きで「お菓子作りのなぜ?」を丁寧に解説しています。無駄な工程を省き、プロならではのワザも存分に詰め込まれています。
ショートケーキやチーズケーキなど、定番の人気スイーツから、こだわりの焼き菓子やチョコレートまで、本格的でおいしいお菓子を作ることのできる一冊です。
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