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Wednesday, February 17, 2021

経済用語に「外部性」という概念が… - 福井新聞

kuyupkali.blogspot.com

2021年2月18日 午前7時20分

 【越山若水】経済用語に「外部性」という概念がある。個人や企業の行動が第三者に影響を及ぼすことを指す。その影響がプラスの場合は「外部経済」、マイナスの場合は「外部不経済」と呼ぶ▼分かりづらいので、具体例を示そう。最初に公害。これは全く無関係の人に被害をもたらすため、明らかに後者である。次いで岬に立つ灯台。これは船舶所有者が建設・運営するわけでもないのに、船舶は料金も払わず大きな恩恵に浴する。紛れもなく前者に属する▼この「外部性」の概念は多くの社会的・経済的問題に適用できる。例えば、インフルエンザ予防接種。空港のコーヒーショップの店員が接種を受ければ、本人が病気にかかることだけでなく、他人にうつす可能性も低くなる。結果的に大勢の旅行客を救うことになる▼もちろん店員が他人の苦しみまで考慮しているか分からない。しかし集団の一部が予防接種を受けることで、恩恵は集団全体に波及する。行政がワクチン接種に深く関わるのも「外部経済」のメリットを生かすためである(「ヒューマン・ネットワーク」早川書房)▼新型コロナワクチンの国内接種が始まった。まず医療従事者4万人が先行し、その後高齢者や一般国民へ移行する。未知のウイルス、初のワクチンだけに不安を持つ人は多い。政府の十分かつ的確な情報提供があってこそ、メリットは最大化される。

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