香港政府は４月29日、2019／20年度（19年４月～20年３月）の財政収支（速報値）が105億7,470万HKドル（約1,460億円）の赤字になったと発表した。単年度の財政赤字は重症急性呼吸器症候群（ＳＡＲＳ）流行の影響で景気が冷え込んだ03／04年度以来16年ぶり。税収減などで歳入が減った一方、19年の緊急経済対策と、新型コロナウイルスで打撃を受けた業界の救済を目的とした防疫基金の創設費用がかさんだことが主因とみられる。
内訳は歳入が前年度比1.5％減の5,909億2,690万HKドル、歳出が14.3％増の6,078億3,030万HKドル。環境配慮型の事業に使途を絞った債券「グリーンボンド（環境債）」発行額（78億2,870万HKドル）と手形償還費（15億HKドル）を含むと105億7,470万HKドルの赤字となる。
ただ、陳波茂（ポール・チャン）財政長官が２月26日の20／21年度予算案発表時に示した赤字見通し（378億HKドル）を大幅に下回った。利得税（法人税）収入が当初想定を上回ったため、歳入は予測より236億HKドル多かった。一方の歳出は予測より36億HKドル少なかった。
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May 04, 2020 at 10:05PM
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昨年度の財政収支、16年ぶりに赤字転落 香港・マクロ・統計・その他経済 - NNA.ASIA
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