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Thursday, April 30, 2020

ユーロ圏経済、第1四半期は3・8%縮小 統計開始以来で最大の落ち込み - BBCニュース

アンドリュー・ウォーカー、BBCワールドサービス、経済担当編集委員

欧州統計局ユーロスタットは4月30日、2020年第1四半期(1~3)月のユーロ圏域内総生産(GDP、速報値)が前期比3.8%縮小したと発表した。新型コロナウイルスによる感染症COVID-19を受けて各国がロックダウン(都市封鎖)を行った影響で、1995年の統計開始以降で最大の落ち込みとなった。

国別に見ると、フランスの今期のGDP成長率はマイナス5.8%スペインはマイナス5.2%と、こちらも統計開始以降で最も縮小。イタリアも4.7%落ち込んでいる

欧州連合(EU)加盟27カ国では、GDP成長率は前期比マイナス3.5%だった。

キャピタル・エコノミクスのアンドリュー・ケニンガム氏は、今回の統計データで「ユーロ圏経済は自由落下している」ことが確認されたと述べた。

アメリカもこの日、2020年1~3月期の国内総生産(速報値)が年率4.8%縮小したと発表した。ただし、前期比では1.2%のマイナスにとどまっている。

ユーロ圏で最大の経済圏を持つドイツは、現時点で今期のGDP成長率を発表していないが、先に今年のGDP成長率が6.3%のマイナスになるとの見通しを示している。

また、ドイツの労働市場にもパンデミック(世界的流行)の影響が出始めており、4月だけで失業者が37万3000人増加した

しかし、ドイツでは労働時間の短縮を余儀なくされた人に対する給付制度「クルツアルバイト」があるため、全面的な打撃は避けられているという。

パンテオン・マクロエコノミクスのクラウス・フィシュテーゼン氏は、ドイツの労働市場の結果は「悪いが、給付制度がなければ大惨事になっていただろう」と指摘した。

今後の経済成長にも懸念

欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド総裁は、4月のユーロ圏経済の落ち込みは「第2四半期には(パンデミックの)影響がもっと深刻になる可能性を示している」と警告した。

また、今年のGDP成長率はマイナス5~12%まで落ち込む恐れがあると予測。「封じ込め策がどれくらい続くのか、企業や労働者への経済的打撃を最小限に抑える政策が成功するかどうかにかかっている」と話した。

その上で、ECBはパンデミックによる金融機関の負担を軽減するため、「必要なだけ、必要な期間」、資産購入計画の規模を拡大する用意があると話した。

(英語記事 Eurozone economy shrinks at record rate

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