下味をつけて冷凍する下味冷凍。意外なメリットが多いようです。レシピも紹介(写真:『西川剛史のおいしすぎる冷凍レシピ』より)
物価高が続く昨今、食費の節約や時短調理ができる食品として注目を集める、冷凍食品や冷凍保存テクニック。
「冷凍食品専門家」「冷凍生活アドバイザー」として活動する“冷凍王子”こと西川剛史さんが挙げる今回のテーマは、「下味(したあじ)冷凍」。長期保存だけでなく、時短調理もかなうとして人気の調理法について紹介する。
「下味冷凍」は、明確な定義があるわけではありませんが、名前の通り、食材にあらかじめ下味をつけてから冷凍する方法です。
クックパッドの「食トレンド大賞2019」では、「下味冷凍の肉おかず」が大賞にランクイン。日々のおかず作りが楽になることに加え、コロナ禍をきっかけに食材をまとめ買いする家庭が増えたことで、節約やフードロス対策につながると関心が高まり、今やすっかり家庭に定着しました。
下味冷凍は時短や節約メリットにばかり目がいきがちですが、実はもっと重要な利点があるんです。それは、とても“理にかなった冷凍保存テクニック”だということです。
下味冷凍は素材を守るワザ
筆者が考える下味冷凍のメリットは、主に下の4つです。
①調味液(液体状の調味料)で食材をコーティングすることで、冷凍時の乾燥と酸化を防ぐ
②冷凍&解凍するプロセスで味が染み込みやすい
③食材がしっとり仕上がる
④調理時間の短縮になる
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