関東大震災から100年。今回は、“ポリ袋”を使った「災害時に役立つ防災レシピ」をご紹介します。ポリ袋を使うことで、袋を容器代わりにして食べることができ、食べた後はそのまま捨てられ、水を節約しながら調理をすることができます。
災害でライフラインが十分に復旧していない時などに、役立つ調理法です。
今回は、防災士で看護師の長田 香(おさだ・かおり)さんに、ポリ袋とカセットコンロを使って作れる3品を教えてもらいました。
◆調理する際のポリ袋は、パッケージに「湯せん調理対応・食品用」と表示されているものを使用してください。
●ポリ袋で作る!基本のごはん
<材料>(1合分)
・無洗米 … カップ1杯
・水 … カップ1.2杯
(※今回は1合のカップを使用)
<作り方>
1.無洗米を、カップにすりきり1杯入れて、ポリ袋(湯せん調理対応・食品用のもの)に入れる。
2.同じカップで水を1.2杯はかり、(1)のポリ袋に入れる。
3.(2)のポリ袋の空気を抜きながら、袋の上の方でしばる。
4.深鍋に水を6分目ほどまで入れて、鍋底にお皿を敷き、袋を入れる。
【ポイント】ポリ袋が鍋底について溶けてしまうのを防ぐため、必ず鍋底にお皿をしく。
【ポイント】ポリ袋の端が、鍋からはみ出さないように水の中に入れる。
5.ふたをして火をつけたら、強火で沸騰させる。
6.沸騰したら吹きこぼれない程度に火加減をして、25分加熱する。
【ポイント】お湯が吹きこぼれないように火を弱めながら、ポコポコと沸騰しているくらいの火加減に調整して、加熱する。
7.時間が経ったら火を止め、トングや布巾などを使ってポリ袋を取り出す。
【ポイント】結び目の先の部分にお湯がたまっているので、やけどに注意して布巾でお湯をふきながら取り出す。
8.5分蒸らしたら、ポリ袋の結び目の下の部分をキッチンばさみで切り、ポリ袋を開けてよくほぐして出来上がり。
●ポリ袋で作る!焼きそば
<材料>(1人分)
・焼きそば麺 … 1袋(付属の粉末ソースも使用)
・カット野菜 … 1/3袋
・ちくわ … 1本
・ウインナー … 2本
<作り方>
1.深鍋にお皿を敷き、水を6分目ほどまで入れて、お湯(分量外)を沸かしておく。
2.カット野菜、焼きそば麺をポリ袋(湯せん調理対応・食品用のもの)に入れる。
【ポイント】麺がちぎれてこまかくなってしまうので、この時点では麺をほぐさない。
3.(2)のポリ袋の上で、キッチンばさみを使ってちくわとウインナーを一口大に切り、(2)のポリ袋に入れる。
4.(3)に、付属の粉末ソースを入れる。
5.(4)のポリ袋の空気を抜き、袋の上の方でしばる。
6.(1)の沸騰したお湯に(5)のポリ袋を入れて、ふたをして5分加熱する。
【ポイント】ポリ袋の端が、鍋からはみ出さないように水の中に入れる。
7.火を止めて、ふたをしたままさらに5分蒸らしたらトングを使って取り出す。
8.ポリ袋を布巾でくるみ水けを取りながら上から全体をもんで混ぜる。ポリ袋の結び目の下の部分をキッチンばさみで切り、出来上がり。
【ポイント】熱いので布巾を使って、ポリ袋の上から全体をもんで混ぜる。
●ポリ袋で作る!蒸しパン
<材料>(1人分)
・ホットケーキミックス … 100g
・豆乳(バナナ風味) … 100g
<作り方>
1.深鍋にお皿を敷き、水を6分目ほどまで入れて、お湯(分量外)を沸かしておく。
2.ホットケーキミックスと豆乳をはかり、ポリ袋(湯せん調理対応・食品用のもの)に入れる。
【ポイント】はかりの上にポリ袋をひろげて先にホットケーキミックスをはかり、続けて豆乳をはかると良い。
3.(2)の空気を抜きながら、袋の上の方でしばる。
4.(3)のポリ袋の上から、全体をもむようにして生地を混ぜる。
【ポイント】袋が破れないように、やさしい力加減で混ぜる。
5.(4)の生地の粉っぽさがなくなり、全体がよく混ざったら、生地を下の方に寄せる。
6.(1)の沸騰させたお湯の中に(5)のポリ袋を入れ、ふたをする。
【ポイント】ポリ袋の端が、鍋からはみ出さないように水の中に入れる。
7.お湯が沸々としているくらいの火加減で、20分ほど加熱する。
【ポイント】お湯が吹きこぼれないように、ふたをずらしたり、火を弱めたりして、様子を見ながら火加減をする。
8.途中で天地を返し、火が通ったら火を止めて、トングを使って取り出す。
【ポイント】10分ほど経つと生地がかたまってくるので、天地をひっくり返して、加熱むらがないように気をつける。
9.布巾で水けを取って、ポリ袋の結び目の下の部分をキッチンばさみで切ったら、出来上がり。
<教えて頂いた方>
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