今回のテーマ=秋の味覚を食卓に
こまめに揺すって絡める
フランス人はマロングラッセが大好き。秋になるとパティスリー(菓子店)によく買いにいきます。生の栗を渋皮までむいて下ゆでし、シロップに漬けて糖分をしみ込ませ、翌日も糖度を少し上げたシロップに漬け込み、これを数日繰り返して……と、作るにはとても手間がかかるお菓子でもあります。
今回は家庭で挑戦しやすいよう、市販のむき甘栗を使ったレシピを考えてみました。
甘栗は、煮たら味をしみ込ませるため一晩おきましょう。甘栗独特の味は、これでずいぶん少なくなります。すぐに作りたいときも、冷めるまで待ってください。
栗の形を崩さず、うまく砂糖を絡めるようにするコツは、木ベラや菜箸を使わないこと。鍋(もしくはフライパン)を少し持ち上げながらこまめに揺すり、弱火でゆっくり丁寧に栗に絡めます。強火にすると砂糖が焦げてしまうので注意。砂糖は必ず、純度の高いグラニュー糖を使って。結晶化しやすく、きれいに仕上がります。
室温が高いと、せっかくコーティングした砂糖が溶けてベタベタになってしまいます。冷蔵庫に入れてくださいね。
材料
(作りやすい量)
むき甘栗 1パック(100グラム程度)
グラニュー糖 大さじ2
A
ブランデー(もしくはラム酒) 10㏄
グラニュー糖 50グラム
作り方
❶小鍋に甘栗を入れ、ひたひたの水とグラニュー糖を加えて中火にかける。フツフツしてきたら弱火にして軽く沸き立つくらいの火加減で10分煮る。粗熱がとれたらふたをして、味をしみ込ませるために冷蔵庫で一晩おく(時間がなければ冷めるまでおく)。
❷鍋(または小さめのフライパン)にAと水10㏄を入れ、全体を湿らせてから強火にかける。砂糖が溶け、全体がフツフツ泡立ってきたらすぐ弱火にして汁気を切った栗を加える。鍋をこまめに揺すりながら栗に砂糖を絡めていく。
❸全体に砂糖が絡んだら火を止め、熱いうちに取り出して網の上などで乾かして完成。高温の場所に置いておくと、コーティングした砂糖が溶けてくるので冷暗所または冷蔵庫で保存する(1週間程度は保存可能)。
(全量493キロカロリー)
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