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Wednesday, March 24, 2021

法案条文などにミス相次ぐ中 新たな誤り 梶山経済産業相 陳謝 - NHK NEWS WEB

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政府が国会に提出した法案の条文などにミスが相次ぐ中、産業競争力強化法改正案の条文などに新たな誤りが見つかったことについて梶山経済産業大臣は24日の衆議院の委員会で「誠に遺憾であり、改めて深くおわびを申し上げる」と陳謝しました。

政府が国会に提出した法案をめぐっては複数の法案の条文や関係資料に相次いでミスが見つかり、政府側はすべての法案について再点検を進めています。

こうした中、先に条文の誤りがあった産業競争力強化法の改正案で新たに
▽条文の中で削除すべきでない箇所を削除する誤りが1か所
▽法案の参考資料でことばづかいなどの誤りが20か所見つかりました。

これについて梶山大臣は24日の衆議院の経済産業委員会で「同一の法案においてこれだけの誤りが2回にわたって判明したことは国会に法案を提出し、ご審議を仰ぐ立場の政府として誠に遺憾であり、改めて深くおわびを申し上げる」と陳謝しました。

そのうえで「最終的な条文案の確認が不十分であったことが原因で、重層的なチェックができていなかった。繰り返さないように指導していきたいし、体制をしっかり整えていく」と述べ、再発防止策を講じる考えを示しました。

加藤官房長官「速やかに精査 結果を国会に報告したい」

加藤官房長官は、午前の記者会見で「法案や関連する参考資料などに間違いがあることは、国会に審議をお願いする立場として、あってはならないことだ。いま、各省庁が再度、法案や関連する資料について、チェックし、その報告を受けて精査しているところだ。できるかぎり速やかに精査結果を取りまとめて国会にご報告したい」と述べました。

立民 “全容解明まで衆院審議応じられず”

こうしたことを受けて24日午前、自民党の森山国会対策委員長と立憲民主党の安住国会対策委員長が会談しました。

この中で安住氏は、政府側から新たに10本以上の法案でミスが報告されたとして、全容が明らかになるまでは、25日以降の衆議院での審議には応じられないという意向を伝えました。

これに対し森山氏は、各省庁ですべての法案の再点検が行われていることを踏まえ、政府に対応を急がせるとともに、加藤官房長官から衆議院議院運営委員会の理事会に説明するよう促す考えを示しました。

自民 森山国会対策委員長「急いで官房長官から報告を」

自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し「安住国会対策委員長からは『このままでは本会議や委員会の法案審議に応じられない』という意味を含め、強い抗議があった。政府でも鋭意、点検しているところなので、最終状況がどうなっているか確認し、できるだけ急いで、衆議院議院運営委員会の理事会で加藤官房長官から報告を頂けるよう努力したい」と述べました。

立民 安住国会対策委員長「行政の信頼失われる」

立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し「間違いのある法案を出されては審議できないので、あす以降の衆議院での委員会審議はやむをえず止める。霞が関には猛省を促したい。行政に対する信頼が失われるので、急いでチェックしてもらいたい」と述べました。

立民 蓮舫代表代行「労働環境の点検も」

立憲民主党の蓮舫代表代行は、記者会見で「気の緩みとしか思いようがなく、政務三役の責任も当然出てくる。一方で、公務員の労働環境が相当過酷になっていることも影響しているのではないか。通常の立法作業に加え、新型コロナウイルス対策などで負担が過剰になっていると推察され、働き方改革を掲げている政府には、その点検もしてもらいたい」と述べました。

公明 竹内政務調査会長「非常に情けない」

公明党の竹内政務調査会長は、記者会見で「非常にゆゆしき問題で、あってはならないことだ。政府には、原因究明と再発防止を徹底してもらいたい。ミスがあとからあとから発見されたことは非常に情けない話だ」と述べました。

日本維新の会 馬場幹事長「法案審査は、われわれ議員の務め」

日本維新の会の馬場幹事長は、記者会見で「今回のミスは褒められるものではなく、各省庁のチェック機能が弱くなっているのではないか。二度と起きないようにしていただきたい。ただ、法案審査は、われわれ議員の務めであり最重要課題だ。このことで審議を止めるというのは、この国会で、あまり活躍の場がなかった立憲民主党の最後の『花舞台』かと思う」と述べました。

共産 穀田国会対策委員長「立法府によるチェック機能を軽視」

共産党の穀田国会対策委員長は、記者会見で「法律をこのような形でいいかげんに扱っているのは、まさに権力のおごりで、立法府によるチェック機能を軽視している。特にデジタル改革関連法案は最も誤りが多く、一連のミスの象徴だ。『出直してこい』と思う」と述べました。

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