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Saturday, October 3, 2020

財務省のミスリーディング「日本政府の財政赤字」を改めて解説 | 富裕層向け資産防衛メディア - 幻冬舎ゴールドオンライン

財務省のミスリーディング「日本政府の財政赤字」を改めて解説

財務省は巨額な財政赤字について、国民が問題意識を持つよう常に啓発に努めています。経済にくわしくない国民にも理解しやすいよう、身近な例に置き換えて解説していますが、あたかも困窮した家計が消費者金融で借金しているかのような説明であり、明らかなミスリーディングであるといえます。経済コラムで多くのファンを持つ経済評論家の塚崎公義氏が、日本政府の財政赤字をより正確に理解するため、財務省の解説よりも、さらに実態に近い事例を用いて平易に解説します。

財務省の例え話では、どう解釈しても誤解が生じる

日本政府が抱える巨額の財政赤字とそれがもたらす日本の悲惨な将来について、財務省はPRに余念がありません。少しでも経済に関心のある方なら、すでにこのストーリーは「耳にタコ」状態ではないでしょうか。

財務省のホームページを見れば「日本政府の財政を家計に例えると、収入がX万円、支出がX万円、不足分は借金で賄っており、その借金は巨額です…云々」という解説文にすぐたどり着くことができます。

「X兆円」といった単位の説明をしても、額が大きすぎていまひとつピンと来ない国民のため、身近な例に置き換えて、身近な数字で説明しようとする努力は評価しますが、この説明自体がミスリーディングであり、経済学者・経済評論家としては見過ごすことができません。

財務省の説明のように、もしも家計が赤字であるならば、勤務先に賃上げ交渉をしたり、飲みに行く回数を減らしたりすればいいのです。勤務先や飲み屋は困るかもしれませんが、彼らは赤の他人なのですから、知ったことではありません。

しかし、政府が財政赤字を減らすためには、国民から税金を多く徴収したり国民に支払う年金額を減らしたりする必要がありますから、赤の他人ではない国民が大変な目に遭うことになるわけです。

つまり、財政赤字を減らすのは、家計の赤字を減らすよりはるかに痛みを伴うことなのです。これらはまったく違う状況であり、例えとして使うのは不適切です。この点については、拙稿『財務省の啓発情報「財政を家計にたとえると大赤字」が生む誤解』に記した通りです。

(※写真はイメージです/PIXTA)

財政赤字を減らすのは、家計の赤字を減らすよりはるかに痛みを伴うことであり…(※写真はイメージです/PIXTA)

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