【ニューヨーク=黒瀬悦成】米主要メディアは20日、トランプ大統領が7月にウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談した際、同国への軍事支援と引き換えに、来年の米大統領選の民主党の有力候補であるバイデン前副大統領の息子、ハンター・バイデン氏をめぐる疑惑の調査に協力するよう繰り返し要求していたと伝えた。
米メディアによると、電話会談は7月25日に行われた。トランプ氏は、バイデン氏が副大統領だった当時の2016年、息子が役員を務めるウクライナ天然ガス会社の捜査をしていたウクライナの検事総長を解任するよう同国に要請していたと主張。要請には息子をかばう狙いがあった疑いがあるとし、この疑惑を調査しているトランプ氏の顧問弁護士、ジュリアーニ元ニューヨーク市長に協力するよう要求したとされる。
米メディアは一連の報道に先立ち、米情報機関当局者が8月、トランプ氏が海外首脳との電話で「不適切な約束」を交わしていたとの内部告発をしていたと伝えていた。
これに対しトランプ氏は21日、ツイッターで「偽ニュースを流すメディアと民主党は作り話をしている。ゼレンスキー氏との会話には何の問題もない」と疑惑を否定。一方、バイデン氏は同日、中西部アイオワ州で記者団に「とんでもない権力の乱用だ」と批判し、下院に調査を求めた。
米、ウクライナの両首脳は25日、ニューヨークでの国連総会の場で会談する予定。
2019-09-22 09:16:00Z
https://www.sankei.com/world/news/190922/wor1909220009-n1.html
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