【台北=伊原健作】台湾の外交部(外務省)は16日、外交関係のある南太平洋の島しょ国・ソロモン諸島との国交を断絶すると発表した。同国が台湾と断交し、中国と国交を樹立することを決めたためという。2016年に発足した蔡英文政権が外交関係を失うのは6カ国目で、台湾を外交承認するのは残り16カ国となった。
16日夜、呉●(かねへんにりっとう)燮・外交部長(外相)が記者会見を開き明らかにした。ソロモンのソガバレ政権は近く正式に中国と国交を樹立する見通し。ソロモンは1983年から一貫して台湾と外交関係を持ち「一つの中国」を掲げる中国と国交がない国の一つだった。
呉氏は中国がソロモンの国会議員を買収して断交を手引きしたとし「強く非難する」と述べた。台湾側は外交部の徐斯倹次長をソロモンに派遣し説得していたが、引き留められなかった。
2019-09-16 11:31:07Z
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49860550W9A910C1FF8000/
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