【北京=西見由章】中国政府は24日、「新時代の中国国防」と題した国防白書を発表した。台湾の与党、民主進歩党が「漸進的な台湾独立」を進めていると非難した上で「台湾を中国から分裂させる者がいれば、中国の軍隊は一切の代価を惜しまずに打ち砕き、国家の統一を守る」と威嚇し、台湾独立の動きに対して武力行使を辞さない姿勢を改めて表明した。
白書は、米国が一国主義の政策を実行し、軍事費を大幅に増加させるなどして「世界の戦略的な安定」を損なっていると名指しで批判。さらにアジア太平洋地域で軍事同盟を強化し、地域の安全に「複雑な要素」を加えていると指摘した。
また米国が南シナ海で実施している「航行の自由」作戦などを念頭に、一部の国の艦艇や軍機が「中国の領海と島嶼近海・空域に何度も違法侵入して国家安全に危害を与えている」と反発した。
日本についても、防衛費の支出を増やして「戦後体制からの脱却」を試み、「軍事の外向性」が強まっていると警戒。「南シナ海の諸島や、釣魚島とその付属島嶼(沖縄県・尖閣諸島の中国側名称)は固有の領土」だと主張し「揺るぎなく国家主権と領土を守る」とした。
2019-07-24 06:48:00Z
https://www.sankei.com/world/news/190724/wor1907240007-n1.html
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