【ソウル=鈴木壮太郎】韓国国防省は23日、島根県・竹島(韓国名・独島)周辺で韓国軍が戦闘機を発進させ、ロシアの軍用機に警告射撃したと発表した。ロシアの軍用機が同日午前、韓国の防空識別圏内に侵入したためという。中国軍機も同日、韓国の防空識別圏内に入ったという。
竹島は韓国が実効支配している。韓国軍によると、ロシアの軍用機が韓国が主張する「領空」を侵犯したのは初めて。
合同参謀本部によると、同日朝6時44分ごろ、中国の軍用機2機が東シナ海の離於島北西の防空識別圏内に侵入した。中国の2機は侵入と離脱を繰り返した後、ロシアの軍用機2機と合流。中ロ4機で8時40分、竹島に近い鬱陵島北方の防空識別圏内に再突入した。4機は9時4分、防空識別圏を出た。
その後、この2機とは別のロシア軍用機1機が9時9分に竹島上空に接近。韓国空軍は戦闘機を緊急発進させ、警告射撃した。ロシア軍用機はいったんは竹島上空を離れたが、9時33分、再び竹島に接近。韓国空軍が再び警告射撃すると、9時37分、防空識別圏外に出た。
韓国国防省と外務省は中国とロシアに対し、事前通告なしに防空識別圏内に侵入したことを厳重に抗議する方針だ。中ロの軍用機がともに防空識別圏に侵入するのも異例の事態で、分析を急いでいる。
2019-07-23 04:29:00Z
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47663300T20C19A7MM0000/
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