米国が経済危機の最中にあり、財政支出拡大が必要だというバイデン政権の主張を正当化することは、次第に難しくなっている。現在の米経済の実態は、成長加速によって財政、金融両面での引き締めが必要になっていると言うべき状況に近づいている。
米供給管理協会(ISM)が5日に発表した3月のサービス業景況指数が史上最高の63.7に達したことは、経済の好調さを示す最新の証拠となった。この数値は、急速な経済成長と楽観的見方の台頭を示している。唯一の問題点は、需要を満たすのに十分な労働力と供給を確保できないと、多くの事業者が訴えていることだ。
この統計は、2日に発表された爆発的な3月雇用統計に続くものだ。雇用者数は過去2カ月の改定分を含め、107万人の純増となった。職場に復帰した労働者の多くは、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行で打撃を受けたサービス業に従事する比較的低賃金の人々だったことを考慮すると、賃金の伸びは、一見した感じたより大きかった。...
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