Pages

Sunday, April 4, 2021

日経平均、米雇用統計が追い風(先読み株式相場) - 日本経済新聞

kuyupkali.blogspot.com

週明け5日の東京株式市場で日経平均株価は続伸か。前週末2日発表の3月の米雇用統計は市場予想を大幅に上回る内容だった。米景気に対する楽観的な見方から、日本株には改めて買いが先行しそうだ。一方、米長期金利の上昇懸念は株価の上値を抑える公算が大きい。日経平均は節目の3万円台に乗せる場面もありそうだが、この水準では利益確定の売りが優勢になりそうだ。前週2日の終値(2万9854円)から100円ほど高い2万9000円台後半が上値メドとの見方があった。

3月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比91万6000人増と、市場予想(67万5000人増)を大幅に上回った。レジャーや宿泊業、飲食業の雇用者数が大きく伸び、経済活動の正常化の進展を裏付ける結果となった。東京市場では、半導体の不足と世界的な需要の強さを背景に、半導体などハイテク株への買いが相場全体をけん引するとの見方が多い。

前週末は聖金曜日の祝日で、欧米主要市場が休場だった。イースター(復活祭)の連休に入っている海外投資家は多いとみられ、2日の東証1部の売買代金は2兆2403億円と、1月25日以来約2カ月ぶりの少なさだった。月曜日もイースターマンデーの祝日で欧州主要市場が休場となるほか、中国や香港、台湾も休場のため、取引は低調となる公算が大きい。

日本時間3日早朝の大阪取引所の夜間取引で、日経平均先物6月物は前の日の清算値より50円高い2万9980円で終えた。

2日の米長期金利は上昇した。米景気回復への期待が強まる中、米連邦準備理事会(FRB)による量的金融緩和の段階的な縮小への思惑は消えていない。国内では大阪府をはじめ各地で新型コロナウイルスの新規感染者が増加傾向にある。国内経済の正常化が遅れることへの懸念は、消費関連株などの上値を抑えそうだ。

商船三井が2日、2021年3月期(前期)の連結経常利益が前の期比2.2倍の約1200億円になったと発表した。海運のほか景気敏感株への買いに波及するか注目だ。8日に発表予定の2021年2月期決算で、22年2月期(今期)の業績見通しや配当予想を未定にすると発表したセブン&アイ・ホールディングスの動向も関心が高い。

QUICKが4月の株式月次調査を発表する。東証マザーズ市場にオキサイド(6521)が上場する。アダストリアしまむらが21年2月期決算の発表を予定する。米国では、3月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数と2月の米製造業受注の結果が公表される。

〔日経QUICKニュース(NQN) 菊池亜矢〕

Let's block ads! (Why?)


からの記事と詳細 ( 日経平均、米雇用統計が追い風(先読み株式相場) - 日本経済新聞 )
https://ift.tt/3cPcK9t

No comments:

Post a Comment