Pages

Monday, August 24, 2020

新型コロナ後遺症、経済を長く圧迫する恐れ-流行収束の後も - ブルームバーグ

ロンドン在住のダニエラ・アルベスさん(31)は今年3月に新型コロナウイルスに感染する前は、モバイルアプリ・デザイナーとしてキャリアアップを目指し、日常的に残業もこなしていた。しかし今では、コロナ後遺症により顧客と会うのも難しい状態であり、疲労感が続くため生産性は半減しているという。

  アルベスさんはビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」によるインタビューで、「以前は体力に自信があったが、今は変わってしまった」とコメント。せき込んだり、呼吸を整えたりするため言葉が途切れがちになりながら、「体がついていかず、人生への取り組み方が変わった」と説明した。

  感染当初は「軽症」で入院も必要なかったアルベスさんだが、その後、仕事を3カ月も休まなければならなかったという。アルベスさんのように長引く新型コロナ後遺症に苦しむ人は増えている。

relates to 新型コロナ後遺症、経済を長く圧迫する恐れ-流行収束の後も

息切れを緩和するためうつぶせの姿勢で家族とビデオ通話するアルベスさん

提供:ダニエラ・アルベスさん

  これまでに世界で新型コロナに感染した2300万人余りのうち、一部の人は肺の損傷や倦怠(けんたい)感、慢性的な心臓障害など長期にわたる身体・認知・心理的な後遺症に苦しんでいることが分かっている。そして、こうした後遺症が医療システムや労働力を圧迫しつつある。オーストラリア国立大学の研究者の推定では、新型コロナによる世界経済の損失額は2025年までに最大35兆3000億ドル(約3740兆円)に達する見込みだが、後遺症が経済に及ぼす影響はさらに長く、数世代にわたる可能性がある。

  ノースウェスタン大学のハネス・シュワント助教授(教育・社会政策)は、「要するに、長期的に身体の健康に及ぼす影響は人々の福利にとって、そして経済的観点からも非常に深刻だということだ」と指摘。「ただ、それについてはまだ十分に分かっていない」と語った。

  新型コロナに感染して回復した人のうち、どのくらいの割合が長期の後遺症に苦しむかは分かっていないが、400万人超が参加した英国の研究によれば、1割の人は回復までに3週間以上要するという。キングス・カレッジ・ロンドンのティム・スペクター教授(遺伝疫学)は、新型コロナに感染しても軽症だった人の方が、長期にわたり断続的に多様で「奇妙」な症状が出る可能性が高いと語った。

原題: Covid Malaise Poses Economic Drag Long After Virus Abates(抜粋)

Let's block ads! (Why?)



"経済" - Google ニュース
August 25, 2020 at 12:11PM
https://ift.tt/2QjWdON

新型コロナ後遺症、経済を長く圧迫する恐れ-流行収束の後も - ブルームバーグ
"経済" - Google ニュース
https://ift.tt/2peK9o1
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

No comments:

Post a Comment