産油国が新型コロナウイルスの感染拡大による経済減速と原油安のダブルパンチに見舞われている。財政状況の急激な悪化を受け、サウジアラビアなどは増税や公務員の給与削減といった緊縮策を打ち出した。国民の負担増が景気を更に悪化させるジレンマもあり、「経済回復には時間がかかる」（エコノミスト）との指摘が出ている。
世界的な経済活動の抑制や移動制限に伴う原油需要の大幅な減少を受け、原油先物価格は3月上旬から大きく下落し、米国の指標となる米国産標準油種（WTI）は一時マイナス価格にまで落ち込んだ。その後、各国が経済再開へ動き始めたのに加え、石油輸出国機構（OPEC）などが7月以降も現在の減産規模を維持するとの見方から、足元ではWTIが1バレル＝30ドル台後半を回復するなど持ち直してきたが、それでも年初比で半値にとどまる。
国家の歳入を原油収入…
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June 03, 2020 at 05:19PM
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原油安とコロナ禍のダブルパンチ 産油国が財政悪化で緊縮策 - 毎日新聞 - 毎日新聞
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