2020年06月16日20時45分
黒田東彦日銀総裁は１６日の記者会見で、新型コロナウイルス対策として実施している国債の大量購入について「金融政策のために行っている」と述べ、財政ファイナンス（赤字の穴埋め）ではないと強調した。その上で、日銀の国債保有が発行残高の６～７割に達しても、問題視しない考えを示した。
政府は緊急経済対策の財源として国債を大量増発。一方、日銀は大規模金融緩和の一環として、国債の無制限買い入れに乗り出した。一部では、事実上の財政ファイナンスであり、財政規律を損なうとの批判がある。
黒田総裁は「財政政策は政府と国会が決める。中央銀行が（財政）規律を強めるとか、弱めるとは考えていない」と反論。「政府が国債を発行すると自動的に引き受けなければいけないとなれば、財政ファイナンスとの議論が出てくる」として、日銀が金融政策目的で市場から国債を購入する限り、問題ないとの認識を示した。 
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June 16, 2020 at 06:48PM
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国債保有、７割も問題なし 日銀総裁、「財政穴埋め」否定 - 時事通信ニュース
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