米中の緊張に香港がさらに巻き込まれているにもかかわらず、香港の財政と金融を統括する２人のトップが米ドルとのペッグ（連動）制は今後も維持されるとの見解を示した。
中国が反体制活動を取り締まる「香港国家安全法」を制定する方針を示したことを受け、香港のペッグ制を巡る安全性に関心が移り、 資本流出で香港ドルに圧力がかかるのではないかとの懸念につながっている。トランプ米政権は香港金融管理局（ＨＫＭＡ、中央銀行に相当）の米ドルへのアクセスを制限する権限も持っており、香港当局によるペッグ防衛能力を妨げる可能性がある。
陳茂波財政官は３日、米政府が香港に制裁を科しても中国人民銀行（中央銀行）が米ドルを供給できると中国中央テレビ局（ＣＣＴＶ）に説明。人民銀との通貨スワップラインを活用でき、香港ドルと米ドルをカバーすることになると述べた。
ＨＫＭＡの余偉文総裁は２日に 投稿したブログで、トランプ政権が香港による米ドルへのアクセスを認めないという極端な行動を起こすとの案を「大破局的な」シナリオとして退けた。
余総裁は「香港の金融システムは世界の経済・金融システムと一体化されており、香港の金融システムに打撃となる措置を講じれば、米国を含む世界の金融市場にも衝撃波が及ぶだろう」と指摘。「米ドルの使用や米金融資産の保有における国際的な投資家の信頼感も損なわれる恐れがある」とコメントした。
原題： Hong Kong Confident Peg Will Survive U.S.-China Tensions (1)（抜粋）
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June 04, 2020 at 02:16PM
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香港財政・金融当局、米ドルとのペッグ制維持に自信－米中緊張の中で - ブルームバーグ
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