
フィッチ・レーティングスは24日、カナダの長期外貨建て債務の格付けを「AAA」から「AA+」に引き下げた。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による財政悪化が理由だとしている。
カナダの財政赤字は2020-21会計年度に過去最大に膨らむとみられている。議会予算局(PBO)によると、対国内総生産(GDP)比では昨年の1.1%から約12%に上昇する可能性がある。
フィッチは「赤字拡大は主に、コロナウイルス流行を抑えるための部分的な経済閉鎖による急激な生産減少を和らげるための公共支出によるもの」と指摘。新型コロナ対応でカナダの公的債務の対GDP比率が今年は115.1%に上昇するとの見通しを示した。前年は88.3%だった。
カナダの格付けは、 S&Pグローバル・レーティングが主要7カ国(G7)では同国とドイツのみとなる「AAA」で維持。 ムーディーズ・インベスターズ・サービスもカナダに最高位の格付けを付与している。
ただ、ローゼンバーグ・リサーチ・アンド・アソシエーツの創業者デービッド・ローゼンバーグ氏は、カナダの財政には過度にレバレッジがかかっていると指摘。「これが最後の格下げとはならないだろう」と述べた。同氏は4月のリポートでカナダの格下げを予想していた。
原題:
Canada AAA Rating Stripped at Fitch on Virus-Linked Deficit (2)(抜粋)
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June 25, 2020 at 04:38AM
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フィッチ、カナダを「AA+」に格下げ-コロナ対応で財政悪化 - ブルームバーグ
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