2020年03月10日07時16分
急激な円高と株安の進行により、国内景気に対する懸念が一段と深刻になってきた。これまで「円安・株高」を背景に景気拡大を続けてきたアベノミクス。正念場を迎えており、景気浮揚に向けた財政出動を迫られている。
政府は２０２０年度予算案の成立を最優先する姿勢だが、与党からはこれとは別に同案成立後の補正予算案編成への要求が日に日に強まっている。自民党内では「このままだと日本経済は沈没する」（若手議員）として、２０兆円程度の大型補正を訴える声すら上がる。
財務省内では「補正の議論は避けられない」（主計局幹部）との見方は既にあり、補正予算案の策定を見据えた動きが水面下で進んでいるとみられる。
５日の政府の未来投資会議では、製造業のサプライチェーン（部品供給網）回復のため、中国に偏重していた生産拠点の国内移転を促進する方針が示された。これら移転を支援する際の財源として補正が必要となる可能性がある。
このほか、補正の施策として、自民党内からは外国人観光客の激減で打撃を受けている観光業や、テレワーク導入企業への支援策が浮上している。 
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March 10, 2020 at 05:22AM
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株安・円高、迫られる財政出動 正念場のアベノミクス―新型肺炎 - 時事通信ニュース
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