■「襲撃は20秒から25秒の間に一斉に行われた」
アフガニスタン東部ナンガルハル州の州都ジャララバードで12月4日朝(現地時間)、四輪駆動車が銃撃された。人道支援に取り組んできた民間活動団体(NGO)「ペシャワール会」現地代表の日本人医師、中村哲さん(73)が乗っていた。中村さんは病院に運ばれたが、死亡していた。
中村さんらは2台の車に分乗しており、何者かに車を止められて銃殺された。現地の警察は中村さんを含む警備員や運転手ら計6人全員が死亡したと発表した。
9日のNHKの報道によると、この6人とは別の同行していた現地スタッフの男性1人が生存しており、「襲撃は20秒から25秒の間に一斉に行われた」と証言した。
■タリバンとイスラム国、アフガン政府の3つ巴の紛争地帯
アフガンでは、旧支配勢力のタリバンのほか、タリバンと対立するイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支部組織も頻繁にテロを起こし、これに政府軍が戦う3つ巴の紛争が起きている。政情は不安定で、治安も悪い。
いまのところ、中村さんらを襲った武装集団は特定されていない。タリバンの報道官は4日、ツイッターで関与を否定する声明を出している。一方、ISはこれまでにも外国人を狙って攻撃し、自らの存在を誇示してきた。
2019-12-10 05:47:00Z
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